小説版「ポケダン“ブロッサム”」19話
まずsuicaに拡大をお願いしたい歩行グラ第一弾を((
あ、ちなみにここに貼った歩行グラとかは使いたければ使って大丈夫なんで。使うようなら一声かけていただければ。
コメ返
そう言えばMIDIの方のソフトについては聞いてなかったな。どのソフト?
OKです!
ルリィは勇気があるというか、かなりフレンドリーな感じで…
そういうことになりますねえ…w
しかし黄金仮面本編で一体どうなるのかなんか心配になってきt((
- ゲームに関しては専用ソフトを使ってるからいいけど、元々デジタル系に関しては全く無知な人間なのでね私はw
-
うん、ディズニー楽しかったぜよ!あんまりアトラクションは乗れなかったけど((
本編フワッチャポリ
サラ達「ブロッサム」一行は「運び屋」の助けを借りて、ドリームタウンから太陽の遺跡へ向かい、砂漠を横断していた。
「到着しました!」
その声を聞き、サラとリリーは運び屋であるフワライドの背から飛び降りた。
「ここが…太陽の遺跡……」
レムもフワライドの手から砂漠に降り立つ。
周囲に広大な白っぽい礫砂漠が広がり、熱い日差しが照りつける中、目の前には不思議な雰囲気の遺跡が構えていた。
「では僕はこれで。お帰りになる際はまたお呼びください」
「ええ、どうもありがとう!」
フワライドは一行を砂漠に残し、空の彼方へ去っていった。
「にしても…俺達をわざわざダンジョンまで送り届けてくれるなんて、すごいサービスだよな」
「ええ、『運び屋』の皆さんには感謝してもしきれないわね」
その言葉にレムもうなずく。
「さて、行くわよ『太陽の遺跡』へ!」
一行は遺跡の中へと足を踏み入れた。
ちょうどその直後…
「おお~!」
「見える?あれが太陽の遺跡よ」
ルリィはアヴィの背から砂漠を見渡した。
アヴィが着地し、ルリィは砂漠に降り立った。アヴィのパートナーである色違いのスワンナ――シルヴィアもそれに続き、ゼロとレインがその背から降りる。そこに自力で飛んできたミニーが合流した。
「じゃ、私達はこれで。初探検、応援してるわ」
「うん、ありがと~!」
アヴィとシルヴィアは、彼女らの目的地である「潮風の砂漠」入り口へ向けて飛び去っていった。
「さーて、行くかダンジョン!」
「しかし…何で初めての探検にこんなとこ選ぶかな…」
レインが呟き、依頼書を見る。
〈「技マシン“燕返し”を探して!」
場所:太陽の遺跡
難易度:☆1
お礼:キーのハチマキ、その他〉
「だって~…サラ達が何か面白そうなこと話してるんだもん!ボクも来たかったの!」
「…はあ…」
想像通りの単純な答えに、レインはため息をついた。
「とにかく、行くぞ」
ゼロの声で「クレセント」一行も遺跡の中へ向かった。
太陽の遺跡B1F
「うわあ…」
入るなりリリーとレムは辺りを見回す。そこは比較的大きな部屋で、壁には不可思議な模様が刻まれ、独特のオーラに包まれていた。
「すげえ、ルチール王国の遺跡とは全然違う…!」
「まあ大陸が違えば文化も大きく違うものよ。さて…」
するとサラがトレジャーバッグから何か取り出した。レムはそれに反応する。
「! それは『見通しメガネ』?」
「正解!これを装備して…っと。…あらあら、早速お出まし?」
見通しメガネを装備したサラが、暗闇に閉ざされた通路に向かって攻撃の体勢をとった。
「“シャドーボール”!!」
ドスッ。
何かに当たった音がしたが、レムとリリーにはどこにも敵の姿が見えず、突然のことに驚いていた。
「え…今のは…?」
「ああ、リリーとレムは見えてないのよね。そこの通路に敵がいたから、近づかれないうちに倒したの」
サラが通路の方へ歩いていく。レムとリリーがその後についていくと、暗い通路の中でデスマスが倒れているのがわかった。
「さっきとは逆に、見えない場所から敵が攻撃を仕掛けてくることもある。ダンジョンで油断は禁物よ」
「ああ、わかった」
一行は次のフロアへ続く階段を探しに歩き出した。
その後…
太陽の遺跡B7F
「あった~!ゼロ、これ!」
「…確かに“燕返し”の技マシンだな」
「ということは、依頼完了ですね!」
チーム「クレセント」は依頼された道具を見つけた。
「どうする?帰るか進むか…」
レインの言葉にルリィは答えた。
「もちろん、進む!」
「…やっぱりか」
レインは予想を裏切らないのリーダーの言動に、やれやれといった感じで首を振った。
「しかし、今のところは大分順調だな」
「それはゼロ様が強いからですよ!」
「そう言うレイン君だって強いと思うけど?」
「僕なんてまだまだ…。ミニーの方こそ相当強いと思うよ?」
「そ、そうかな?」
「そうだよ!…少なくともあいつよりは」
後半を小声で呟き、レインはルリィの方に視線を向ける。
「さあ行くぞー!!」
そんなことを言われたのにも気付かず、ルリィは進み始めた。
太陽の遺跡B15F
「“辻斬り”!!」
「“10万ボルト”!!」
最終フロア、階段のある部屋。運悪くそこで「ブロッサム」一行を待ち構えていたのは大量の敵ポケモン――
そう、モンスターハウスだ。
しかし、「ブロッサム」はそれくらいで追い詰められるようなチームではなかった。
「これで終わりよ!!」
サラがソルロックにシャドーボールを放つ。部屋にいた最後の敵は、その攻撃をまともに食らい倒れた。
「…ふう、私達の完勝!」
「ということは…いよいよだね」
「ええ、謎解きの始まりよ」
一行は、運命の最後の階段を下っていった。
太陽の遺跡 奥地
「…着いた…」
サラは見通しメガネを外し、行き止まりの壁に描かれた模様に見入る。
「すごい…。何だか神秘的なオーラを感じるよ…」
レムも壁を見上げた。サラの説明通り、そこに描かれた模様の中央には青く透き通る石がはめ込まれている。
「じゃ、早速試しましょうか」
サラがバッグから太陽の石を取り出す。そしてそれを壁の石にかざした。
すると、壁の石がにわかに光り始めた。
「!!」
「もしかして…!」
目の前の出来事に息を飲むリリーとレム。が、光はそれ以上輝きを増すこと無く消えてしまった。
「…あれ?」
「この方法は前にも試したの。けど、駄目だった。この扉を開ける最有力仮説…カフェでも話したでしょう?」
「…魔術…か」
レムは以前本で読んで知っていた。かつて存在したと言われる、魔術という技術を。
魔術とは、人間がポケモンの力を模倣して生み出した技術だと言われているが、史料の少なさから、実在したものか単なる伝承かは不明である。
アレクエス大陸では迷信と思われていることが多いが、バーバラス大陸では現在も魔術の存在を信じる者が少なくない。このことから魔術はバーバラス大陸で誕生したと言われているが、そうするとバーバラス大陸に人間は存在しないという事実と矛盾する。
しかし、魔術がバーバラス大陸で生み出されたという仮説が今のところ有力なようだ。実際、レム達もギルドで聞いた時まさかとは思ったが、今でも現実に魔術を使う者がいるらしいとわかった。
そして、魔術についての記録がもっとも多いのが、太陽伝説に関する書物だった。
「魔術が使えない以上、他の方法を試すしか無いわ。ええと、次は…」
「あっ、サラだ~!」
「!!? ルリィ!?」
「えっ、ルリィさん!?」
「はあ!?何でここに…」
そこに、突然「クレセント」一行が現れた。
「いやあ、ボクもたまたまここの依頼受けてさ。もうサラがいるんでびっくりしたよ!」
「本当かよ…」
ルリィに疑いの目を向けるリリー。
「うわあ、すごい!これ何?」
「ああ、それは奥の部屋へと…」
「えいっ!」
サラの説明中にも関わらず、ルリィは壁の石に触れた。
ドクン。
「え…?」
驚きに目を見張る一同。壁の石はルリィに呼応するように光り、そこから壁に光の波紋が広がった。すると壁の中央に亀裂が走り、扉が重い音を立てて開き出した。
「ちょっと、何をしたの!?」
「えっ!?ボクただ触っただけだよ!?」
長年謎を解けなかったサラはもちろん、当のルリィも突然のことに動揺を隠せない。
「と、とにかく…今のはルリィが扉を開けたってことだよな…?」
リリーが扉の奥に目をやりながら言う。
「で、どうするの…?」
「…進むしか無いだろうな」
ルリィの言葉にゼロが言った。その言葉で目が覚めたように、一同は奥の部屋へと入っていった。
「うわあ…」
部屋の中に入った一同は圧倒された。広々とし、天井の高いその部屋には、中央の台座以外に目立った家具や装飾品の類は見辺らない。そして台座の周辺には赤い結晶の欠片のようなものが無数に散らばっていた。
「これって…」
サラが言いかけたその時
バサッ…
「!!?」
不意に聞こえた物音に一同は警戒する。
「何!?」
「あなた方…誰ですか?」
天井の方から響く声。その声の主と思われるポケモンが、一同の前、台座の上に舞い降りた。
To Be Continued…