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うり×ポリ日記(仮)

うりくらげの新しいブログ

小説版「ポケダン“ブロッサム”」7話・8話

今回は2話連続投稿っす。すみません。

 

 

 

 

 

 

第7話

 

 

「ルリィ、大丈夫!!?」
「ルリィさん!!?」
サラ達は急いで駆け寄り、レムはルリィを抱き上げた。
「サラ!」
後からゼロ達も駆けつけた。
「何があった!?」
「わからない…私達が来た時にはすでに倒れてて…」
「う…」
「!?」
かすかにうめき声を上げたルリィに全員の視線が集まる。
「うどん…食べたい…」
「…え?」
そう呟いたルリィの寝顔は、随分と穏やかなものだった。
「まさかこれ…寝てただけなんじゃ…」
「……」
静まりかえる空気。そんな中リリーが言葉を発した。
「プラチナ…目覚ましビンタだ」
「!!?」
衝撃の一言に一同は驚く。
「いやダメだよ!!ルリィさん死ぬよ!?」
「死んでもいい。俺が許可する」
「させるか。そんなこと俺が許可しない」
そこにゼロが割って入る。
「なっ…お前は下がってろ!!!」
リリーはルリィの方をにらむ。
「散々人に心配かけといて、結局森で寝てました!?そんなんで許されると思ってんのか!!?」
「それは言えてる…」
レインもリリーの意見には賛同しているようだ。
「それに日頃からこいつには恨みが…」
「あっ、ルリィさん!目が覚めました?」
「何っ!?」
見ると、ルリィがうっすらと目を開けている。
「うーん…リリー?」
「あ…あの、まさか聞こえてたのか?」
「後で破壊光線一発プレゼントね…」
「げっ…」
まだ眠そうに目をこすりながらルリィは起き上がった。
「ルリィさん、どうしてこんな所で寝てたんですか?」
「ん?えっとね…てかここどこ?」
「えっ!?」
ルリィは立ち上がるなり周囲を見回す。
「どこって…『音響の泉』ですよ?精霊の森の奥地の…」
「あ、うん、森にミツを拾いに入ったとこまでは覚えてるんだけど…」
「まさか…記憶が無いんですか!?」
うなずくルリィに一同は動揺する。
「だ、大丈夫なの?頭打った!?何か盗られたとかは…」
「うーん、大丈夫だと思うよサラ。だってボク、この通り元気だし!」
サラの前でルリィは一回転してみせたが、皆の心配は収まらなかった。
「とりあえず、ここから出ましょう。ルリィも無事だったわけだし…」
「…そうだな、行こう」
「あっ、あれ!」
「?どうしたのプラチナ?」
プラチナが泉の側まで走って戻って来ると、その手には封筒が握られていた。
「『お約束通り代金はお返しします。ありがとうございました』…これって…」
封筒を開けると、中にはプラチナが買った甘いミツの一割増しの金額が入っていた。
「まあこれで一応、一件落着ね」
まだサラ達は気になることがあったが、ひとまず森を出ることにした。
彼らを影で見ていた者がいたとも知らずに…
「あなたの実力、試させてもらうわよ。ルリィ・デルトシア…」

 

 

 

 

数日後、港にはプラチナが見送りに来ていた。
「ダンジョンの異変については父上と母上に話しておいたよ。そのうち本格的に調べ始めると思う」
サラ達はすでにララの背に乗り込んでいた。プラチナはサラと目が会うと笑顔で言った。
「皆、探検頑張ってね!」
「ありがとう。それじゃあ…」
すると、どこからともなく足音が聞こえてきた。
「あら?あれは…」
「ちょっと待ったああぁ!!!」
そう叫んでララの背に飛び乗ってきたのは…
「サニー!!?」
「あたしも行く!だって高原での暮らしはつまんないもん」
「あはは…いるんだよね、こういうの…」
プラチナは苦笑した。その直後、もう1人向こうからポケモンが走ってきた。
「サニー待ってよ~!!」
「コットン!!」
「はあ…サニーが行くなら…はあ、はあ…私も…。…私を、1人にしないでよ…」
息切れしながらコットンは寂しそうな顔をした。
「わかってる。一緒に行こう」
サニーは笑顔で手をさしのべ、コットンがララに乗るのを手伝った。
「乗客2名様追加ですね。では出発いたします!」
突然の駆け込み乗車にもララは笑顔で対応し、ギルドを目指して泳ぎ始めた。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第8話

 

 

 

サラ達はバーバラス大陸沿岸の入り江近くを航海していた。
「ふう…ネルシア国ではちょっとゆっくりしすぎたかな?」
「いいじゃない姉さん、もうすぐ着くんだし」
「そう言えば、ネイチャーギルドってどんなとこなの?」
そう聞いてきたのはサニーだった。
「うーん…ちょっとすごいとこかな?」
「え…どんな風に?」
すると、ララの声がした。
「皆さん、見えてきましたよ!あれがネイチャーギルドです!」
「ん?どこどこ?」
「あの、あれではないでしょうか…」
ミニーの指す方向を見ると、断崖絶壁の上にあるものを見つけた。
「えっ、あれ…なの…?」
「ええ、あれよ。親方様が自分で削って作ったの」
そこには何かのポケモンを象った彫刻のようなものが、崖から突き出ていた。
「あの岸壁の中がネイチャーギルドなのよ」
「いやあれ、海に向かって突き出てんじゃねーか!!危険だろ!!」
そうリリーが言うのに対しサラは答えた。
「それが親方様のやり方なのよ。自然の脅威を間近に感じ、心身共に鍛え上げるって…」
「近すぎだ!!!」
そうしている間にも、一行はギルドに近づいていた。

 

 

30分後、サラ達はギルドの入口に着いた。
「懐かしいわね…!この扉も全然変わってない…」
「ねえ、早く中に入ろうよ~」
サニーはここまで来るのに疲れたのか、だるそうな声を出している。
「ああ、そうね…じゃあ早速…」
「サラあぁ~!!!」
すると突然扉が開き、中からミルホッグが飛び出してきてそのままサラに抱きついた。
「きゃあっ!!…ミ、ミルフィ!?」
「うわあぁん、サラだあ、本物だあぁ…!!」
「う、うん、久しぶりミルフィ…私も会えて良かったわ…」
「グズっ…うう、本当に会えて良かったよお…!サラが戦争で行方不明って聞いた時なんか、私…私……」
「あ…」
その言葉でサラは思い出した。ギルド卒業後、王国から帰国命令が出たサラとロゼは帰国。その後第一次真理戦争に駆り出されて…
「うん…心配かけたわね。ごめんね…」
サラはそっとミルホッグを抱きしめる。
「…あ、あの…感動の再開のとこ申し訳ないんだけど…」
「あ、そうね。紹介しなきゃ!まずこのミルホッグはミルフィ。ギルドの見張り番。それでミルフィ、こっちは入門希望のポケモン達よ」
「ふうん…随分多いのね…。ま、多いほど大歓迎だけど!」
ミルフィはもう泣き止んだようで、業務用の笑顔を作っていた。
「さあ、どうぞ中へ入っ…」
ドオオォン!!
「!?今のは!?」
「あー…またあいつか…!」
そう言うとミルフィはギルドの中へ走って行った。
「えっ…ミルフィ!?」
サラ達も急いでその後を追う。

 

 

 

 


「さあ…これで決着を付けるぞ、ソナ!!」
ギルドの中では、2人のポケモンがにらみ合っていた。

 

 

 

To Be Continued…