うり×ポリ日記(仮)

うりくらげの新しいブログ

小説版「ポケダン“ブロッサム”」4話

言い忘れてたけどしばらく毎日更新になると思うのでこのブログ。

とりま今日もRPG作ってます~。しかし塾と宿題という壁が…

とりあえず顔グラとかこんな感じ。

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…ところで、番外編小説書くとしたらどんなのが良いですかね?って、昨日ツイッターでも聞きましたけど。

・星の帝国の繁栄と滅亡

・ブロッサムで暗躍する組織の実態

・あるポリゴンZの日常

・TRUTHシリーズ最後の物語の序章

候補は以上です。

 

しかしBGM素材…つばちかで使われてた曲ってことは龍的交響楽の曲なのかな…

とりあえず探してみよう。

 

 

コメ返

>マロ

トリックあるある。

 

 

 

 

では本編を。

 

 

 

 

 

 

「はあ、まったく…いい加減にしてよ…!」
10分後。レインは嫌々ルリィの捜索にあたっていた。
「あいつ、勝手に人をこんなとこまで連れてきて、それで面倒起こして…本当に、いい迷惑だよ……ん?」
レインは歩みを止めた。向こうの噴水の辺りに、あるポケモンが…
「ねえ、君…」
レインはそのポケモンに声をかける。左耳に包帯の、サングラスのチラーミィ。目当てのポケモンに違いなかったが、チラーミィは声をかけられるなり逃げ出した。
「え……(に、逃げた…!)」
すぐさまレインはその後を追いかける。
「待てええぇーーー!!!」
全速力で走りながら、レインは首輪についた通信機のスイッチを入れた。
「ゼロ様、見つけました!!ターゲットは北へ向かって逃走中!」
「了解。直ちにそちらへ向かう」
通信が切れ、再びレインは追跡に専念しようとした…が、不意に何者かが視界に飛び込んできた。
「うわっ、ちょっ、危なああぁぁぁい!!!」
「えっ…」
その相手をよけきれることなく、2匹は衝突した…


「くそー、見つからない…!どこだミツ泥棒めぇ…!!」
勝手に捜索対象を泥棒扱いしたルリィは、闇雲に高原を探し回っていた。そんな時、どこからか漂ってくる香りに気がついた。
「んっ…これは!!!」
ルリィはその香りの元を、森の入口の地面に見つけた。
「ボクのミツーーー!!!」
一目散に甘いミツに飛び付くと、ルリィは早速それを舐め始めた。
「ああ~っ、幸せ…!!やっぱり甘いミツはおいしいな…!って」
森の中へ続く道を見ると、そこにもまた一つ甘いミツの瓶が置いてあった。
「やった~!ここにも!!」
再び瓶に飛び付くルリィ。
「あっ、あそこにも!」
その中身も飲み干すと道の奥にさらにミツの瓶を見つけ、またそれを取りに行った。
そうして本人も無意識のうちに、ルリィは森の奥へ奥へと入っていった…

 

 

 

「ごめん…ぶつかっちゃって…」
レインは頭をさすりながら衝突したパチリスに謝った。
「ううん、平気。あたしの方こそ不注意だったよ。ごめんね…。ところで君、どこから来たの?見かけない顔だけど…」
「ああ、ルチール王国から来たんだ。ネイチャーギルドに入門しにね」
「外国から来たの!?すごいね…!でも探検かぁ、いいなー…」
「サニー待ってよ~!」
どこからか声が聞こえ、2人の元にもう1人のパチリスが走ってきた。よく見ると、そのパチリスの尻尾は綿で出来ていた。
「あっ…コットン!」
「もう、サニーは速すぎるよ…あれ?」
走ってきたパチリス――コットンはレインの方を見る。
「えっと、このピカチュウさんは…?」
「ああ、実は走ってる時にぶつかっちゃって…」
「ええ!?」
「あ、いや、悪いのは僕の方だから…」
「ご、ごめんなさい!サニーが迷惑かけたみたいで…」
「気にしないで、僕が悪いんだから…」
そこでぶつかったパチリス――サニーがレインに聞いた。
「そう言えば、こんなのんびりしてていいの?随分急いでたけど…」
「え?……あ!そうだった!!」
レインは慌てて通信機のスイッチを入れる。
「ゼロ様、王子は!?」
「大丈夫だ、問題無い。無事保護した」
通信機ごしにゼロの報告が聞こえてきた。
「そうですか、良かった…」
「では引き続き次の対象を捜索する」
「…次?」
心当たりの無いレインは首を傾げた。
「お前、完全に忘れてるだろ」
「……あ」
その時浮かんだのは、今もミツを求めて暴走しているであろうルリィだった。

 


To Be Continued…