うり×ポリ日記(仮)

うりくらげの新しいブログ

枯渇 2

話は8年前にさかのぼる…




「お父さん、起きて〜!」
いつもと変わらない平凡な朝。すぐ側から娘の声が聞こえる。
「起きてー!!もう7時だよ〜!!」
「んなっ!!?」
俺は慌てて飛び起きた。
「もうそんな時間か!?何でもっと早く起こしてくれなかったんだ!!」
「ずっと前から起こしてたよー!なのにお父さん、全然起きないんだもん…」
やや不満そうな顔のモンジャラと目が合う。
「ああ、そうか…悪かったよ、モリー」
そう言って娘の頭を撫で、すぐに出掛ける支度を始めた。
ああ…全く、昨日も人間とのいざこざのせいで夜遅くまで仕事してたってのに、その翌朝にも召集されるなんて…!
「じゃ、行ってくる!」
「えっ、朝ごはんは?」
「いい!」
そのまま玄関まで駆け抜け、急いで出ようとすると、何かが腕に巻き付いて引っ張られた。
「うおっ!!?」
「ほら、せめてこれだけでも持っていきなさい」
俺を引き戻したモジャンボ…妻のフロンが、俺に弁当を差し出した。
「あ、ああ…」
「お父さん、仕事頑張ってね!」
フロンの隣で息子のモンジャラ、モールが言った。
「…わかった、さっさと終わらせて帰ってくるからな」
フロンの弁当を受け取った俺は、家族に見送られて家を出た。
「!!そうだ、腕輪は…」
慌てて自分の左腕を見る。そこにはルチール王国軍の証である腕輪がしっかりとはめ込まれていた。光沢のある表面にジュカインである俺の顔が映る。
「…良かった、大丈夫だな」
それを確認した俺は再び走り出した。
俺の名はカーン。見ての通りルチール王国軍の兵士だ…いや、当時はそうだった。今は色々あって退役しているが。
あの頃は大変な時代だった。人間との対立が深刻化し、国も対応に追われていた。
その結果俺も苦労していたのだが、家族という幸せに恵まれ、不自由無く過ごしていた。
その幸せが消える日が近づいていたなんて、あの頃の俺は思ってもいなかった…



To Be Continued…



あとがき
リレーでフロンさんを出したいがために更新した。ただそれだけ…ってわけでもなく、この一家を書きたかったってのもある。
ちなみに当時モリーは人年齢で7歳、モールは8歳です。




コメ返
suica
技構成ってほんと悩むよね…


>Flash
うちの場合は中古だからねw
ただでさえLRがヤバいし。


>マロ
いいだろ!((


>ロイ×ラン
じゃブロッサム基地にはあるってことで(何故
まあ、探検隊の基地だし…