うり×ポリ日記(仮)

うりくらげの新しいブログ

TRUTH OF PEASE 光と闇の歴史 20

リリー達はチェストシティにある訓練所に来ていた。
「ここにリオがいるのか…」
戦争が始まるのは明日。一刻も早く、ルリィを助け出さなければ…



「う、うーん…」
ルリィは目を覚ました。そこは見慣れない部屋…
(あ、そっか…)
スペルを人質にされ、ルリィは仕方なくゾルについて行ったのだった。
「起きたか」
声のした方を見ると、Z型のアンノーンがいた。
「じゃ、軍のメンバーを紹介するから、ついて来い」
アンノーンに言われるがままに部屋を出て、その先に伸びる薄暗い廊下を進んだ。
「入れ」
たどり着いた扉の前でアンノーンが言う。入ってみると、そこにはゾルとその部下達がテーブルを囲んで座っていた。どうやら会議室のようだ。
「よお、ルリィ。いい夢は見られたか?…って、そうだ、お前には三日月の羽があるんだった」
「いいから早く終わらせてよゾル様〜」
ゾルの向かい側にいるメガヤンマが言う。
「わかった、わかった。じゃ、さっさと始めるか」
ゾルはメンバーがそろったのを確認すると、話し始めた。
「まずここにいる奴らを紹介しよう。さすがに幹部の名前を知らないのはきついからな」
今ゾルの言ったことからわかったが、これが軍上層部のメンバーのようだ。
「まず、今の所お前の監視…じゃない、世話役をしてるそいつがゼノンだ」
「言い直さなくてもいいだろ、事実だし」
アンノーンが冷たく言う。ルリィも、そんなゾルの気づかいはいらないと思った。
「何だよ、俺はルリィを気づかってやったのに…。そんなんじゃお前…」
ゾルが何か言いかけたが、急に訳ありげに口をつぐんだ。
何か事情でもあるのだろうか…?
「…まあいい。で、こいつはナイルだ」
「よろしく頼むぞ」
ゾルの隣にいる、所々毛先の巻いたキュウコンがこっちを見て言った。
次にゾルは、右腕に包帯を巻いたモジャンボを指した。
「そいつはモース。あの″レシュラの森″の出身だ」
「!?」
レシュラの…森…?
「まあそりゃ驚くよな。あんなことがあった訳だし…」
「どうでもいいから早く終わらせろ」
モースが鬱陶しそうに言う。親しみやすい性格ではなさそうだ。
「ったくお前ら、せっかくの新入りだってのに…」
「どうでもいいでしょう?どうせ私達より下に配属されるんでしょうし」
そう言ったのはルリィの近くにいるゴチルゼルだった。
「そうきついこと言うなって…」
「まあいいですわ。私はセティル。覚えておきなさい」
ゾルが紹介する前にゴチルゼルは名乗った。話し方や雰囲気からわかるが、かなり良い身分の出身のようだ。
「で、あたしはガーナよ!よろしく!」
よほど待ちきれなかったのか、最後にメガヤンマが名乗った。
「…まあこれでここにいるやつは全員だが、他にも何人か紹介しないとな」
「ねえ、そろそろいい?」
扉の向こうから声がした。
「ああ、もういいぞ。ちょうど終わった」
扉を開けて入って来たのは、あの時スペルを縛っていたモンジャラだった。
「…!」
「そいつが今日からお前の面倒を見てくれる、モリーだ」
「よろしく、ルリィ!」
そう言ってモリーは笑った。
「じゃあモリー、あとは頼んだぞ」
「はーい♪」
そうしてルリィはモリーに連れられて外へ出た。部屋の中では何やら会議が始まったようだった。
「それじゃ、あとは私が案内するから…っと、その前に、あんた今日から私と同じ部屋で過ごすことになるからね」
「…えっ?」
「だーかーらー…ゾルが言ったのよ、夜の監視は私に任せるって。ま、プライバシーのこととか案外あいつ考えてるし、ゼノンも色々忙しくなるっぽいしね。てな訳でよろしく!」
どうやらこの状況からは到底抜け出せそうに無いようだ。
ルリィはこの先に、希望なんて見えなかった。



To Be Continued…




あとがき
更新が大変遅れて申し訳ありませんorz
見ての通りかなりつまらない回だったのでこちらとしてもやる気が起きず((
…いつになくルリィが暗い上に語彙力が乏しい…
まあ暇時間に携帯で小説書いて、そのままPCに送ってコピーしたので、PCいじってる時間自体はそんなに長くないんですがね…
次回、ついにあの方が登場!


コメ返
>てん
うちなんか代休1日だけなのに…羨ましいorz
安心しろ、ブロッサムなんてどれだけ更新してないと思う?((
別のストーリーならもうすぐ出せそうだが(え