うり×ポリ日記(仮)

うりくらげの新しいブログ

TRUTH OF PEASE光と闇の歴史13

「ごめんなさいね、急にお邪魔して…」
そう言うシャワーズの隣ではさっきルリィに飛びついてきた銀のイーブイが氷漬けにされている。
「ねえお母様ー、早くとかしてよー…」
「はいはい、ちゃんとおとなしくしてたらね」
「ケチ!」
そう、このシャワーズがダイヤ王女、隣のイーブイがその息子シルバーだ。その奥には彼らの召使達が控えている。
「ほら、シルバーが生まれてまだ挨拶もしてなかったじゃない?少し休みが取れたから来てみたの」
「えっ、そんなの言ってくれればこっちから行ったのに!」
まだ痛むのかさっき打った頭を押さえながらルリィが言った。
「でもずっとお城の中にいるのは退屈なのよ。かと言って都会に出かけたのでは目立つしね。何よりあなたに会いたかったし。ところで、スペルは最近どうしてるの?」
「えっと、この間ちょっと出かけるってここを出て…あれ?そう言えばどうしてるんだろ…」
スペルは彼女達の親友であるムウマージだ。1週間ほど前にフィレルタウンを出て以来連絡はとれていなかった。
「まあ、心配無いと思うよ。しばらく戻らないって言ってたし。それにあのスペルなら大丈夫だって」
「なら…いいけど…」
何やらダイヤは考えていた。
「ちょっと2人で話しましょう」
そう言って別の部屋に移動するとダイヤは言った。
「ねえ、最近国内外で不穏な動きがあるのは知ってる?ルビーの予言によれば、もうすぐ隣国で戦争があるらしくて…。それが始まるのが、1週間後なのよ」
「!? 1週間!!?」
ルビーから戦争が始まることは聞いていたが、まさかそんなにすぐとは…
「お父様もそのことで忙しくて。しばらく会えなくなると思うからこうして来たの」
少し沈んだ様子のルリィを見て、ダイヤは言った。
「そうね…。戦争なんて早く終わればいいけど…」
その時、部屋の扉をノックする音が聞こえた。
「そろそろ時間でございます」
「…わかったわ」
そう返事をするとダイヤは立ち上がった。
「じゃあね。また今度会いましょう」
そしてダイヤはシルバーと召使とともにその場を去った。

帰り道、ダイヤの召使であるブラッキー、エメラルドが問いかけた。
「それで…、戦争のことはお話になられたのですか?」
「ええ…とりあえずはね」
しかしダイヤは全てを話したわけではなかった。
(言えるわけないじゃない。その戦争がこの国も巻き込むことになるなんて…)

To Be Continued…


親がぁ…!orz