うり×ポリ日記(仮)

うりくらげの新しいブログ

TRUTH OF PEASE光と闇の歴史11

次の日の朝、ミライ湖の湖底でユクシーは目を覚ました。
「ユク、起きた?」
そのユクシー、ユクは仲間のエムリット、リムからのテレパシーに答えた。
「ええ、今起きたわ」
「ねー、聞いてよー。昨日の夜さー…」
また長い話になりそうだ…とユクが思っていると、
「いや、今回のはマジでヤバいんだから!ちゃんと聞いてよ?」
ただならぬことだとわかったアグノム、アーノも話の輪に入ってきた。
「何があったの?」
「夜ね、湖畔の森でなんかヤバそうな気配がしたから行ってみたんだ。そしたらね、あの脱獄囚レシアがいたんだよ!」
「ええっ、あの元詐欺師が!?」
「うん、レシアだけならまだ良かったよ。別にお尋ね者の逮捕なんてウチみたいな神の出る幕じゃないから見てたんだけどさ、そしたらレシアの他に何匹かポケモンがいて。えぇと、確かゾロアークモジャンボ、あとモンジャラだったかな。暗くてよく見えなかったけど何か取引してたっぽくて、レシアはゾロアをゾロアークに渡してたよ」
「…まさか話はそれだけじゃないわよね?」
「まさか!気になったからそいつらがレシアと別れた後もついてってみたんだよ。そしたらモジャンボがこっちに気付いて…ああ、怖かった!」
「…何が怖かったって?」
「殺気がすごかったんだよ。何て言うか…狂気にも似た感じの。早く殺したいって感じだった。必死で逃げてきたよ」
「それ、かなりヤバいじゃん!大丈夫だった?」
「うん、何とか」
「それで、夜暗い中でのことだったんでしょう?そいつはリムの正体を知って襲ってきたの?」
「さあ…」
その話を聞いて、ユク達が不安になったのは言うまでもなかった。
「とにかく、これから何か起きそうな気がするわね…。リム、アーノもだけど、十分気をつけてね」
「うん」
テレパシーでの会話が終わり、ユクは静かに考えた。
(昨日のことも…、何かの兆しだったりして…)
その前の日、ポリーの話を湖の中から聞いていたユクはそう思った。少しずつ全てが動き始めているのには、ユクも薄々と気付いていた。

To Be Continued…