うり×ポリ日記(仮)

うりくらげの新しいブログ

TRUTH OF PEASE光と闇の歴史8

モールを迎えて数日が経った。リリーが家に帰ると、そこには何やら落ち込んだ様子のポリゴンがいた。
「あれっ、ポリーじゃないか。いつ帰ってきてたんだよ?」
「えっ?あ…ああ、ついさっきね」
ポリーは見るからに様子がおかしかった。この間ポリーはやっと国の許可が降りて、自分のパートナーである人間、アイに会いに行ったはずじゃ…
「お前、何かあったのか?暗い顔してるけど…」
「ううん、何でも無いよ」
何でも無いと言ったものの、全然大丈夫じゃなさそうだ。とりあえずもっと事情を聞こうとすると、不意に家の扉が大きな音を立てて開いた。
「ポリー兄、おかえりーっ!」
ポリーよりも一回り小さなポリゴンが飛びついてきた。そのあとにツタージャ、ミカルゲが続く。
「ポリー帰り遅いんだもん、心配しちゃったよ」
「そうそう、ずっと待ってたのよ?」
ポリーはポリゴン、ツタージャ、ミカルゲをそれぞれ見下ろしながら言った。
「そっか…。フュリー、ジュカ、ミルル、寂しい思いをさせてごめんね」
フュリー達はポリーがヴォルクタウンにあるタマゴ管理センターから引き取ってきた、親を亡くした子供たちだ。(まあポリーもまだ子供だが)
その親を亡くした理由は…戦争
人間とポケモンとの対立で、双方ともに多数の死者が出た。この子達の親も、その中に含まれる。
ここでリリーは気付いた。やはりポリーの沈んでる理由は、アイが関係してるんじゃないか…
しかし話を聞こうと思ったら、ポリーは立ち上がって「散歩に行く」と言って出てしまった。
「…ポリー兄、何かあったの?」
フュリーが心配そうに聞いてくる。リリーもこれは放ってはおけなかった。
「お前ら、ちょっとここで待ってろ」
そう言ってリリーも、ポリーの後を追って出て行った…

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